茨城県鹿嶋市の代表的な観光スポットを7つ選んで紹介しています。
鹿嶋市には常陸国一之宮である鹿島神宮があり、なおかつJリーグの強豪チームである鹿島アントラーズの本拠地がある場所ということで、茨城県内でも知名度の高い地域となっています。
これから鹿嶋市を訪問しようとされている方に、ぜひ見ていただきたいスポットを紹介していますので、参考にしてみてください。
ちなみに、鹿島神宮や鹿島アントラーズの「かしま」と、鹿嶋市の「かしま」では漢字の表記が違うことに疑問を感じている人もいるかと思います。
実は市制が施行される前には、「鹿島町」という表記が使われていました。
ところが、1995年に隣の大野村と合併して市制を施行する際に、佐賀県にすでに「鹿島市」があることから、「鹿嶋市」という表記にしたという経緯があります。
しかし、この「嶋」というのは、ただの当て字ということではありません。
平安時代に書かれた延喜式神名帳という全国の神社一覧には、「鹿嶋神宮」という表記が使われておりますし、現在でも授与所で授けていただくお札には「鹿嶋神宮」と書かれています。
鹿島神宮~茨城県鹿嶋市にある日本有数の格式の高い神社
茨城県鹿嶋市の観光スポットといえば、なんといっても鹿島神宮です。
鹿島神宮は、東国三社の1つであり、かつ常陸国一之宮でもあります。
創建は神武天皇元年と言われていますので、2680年もの長い歴史がある各式の高い神社です。
日本にはたくさんの神社がありますが、「神宮」の称号を持つのは、明治になるまでは全国にわずか3社しかありませんでした。
それが、伊勢神宮と鹿島神宮、そして香取神宮です。
御祭神は、武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ)で、古事記の中に書かれている大国主命との国譲りの話はあまりにも有名です。
鹿島神宮の中には鹿園があり、たくさんの鹿が飼われています。
鹿島という名前からもお分かりの通り、この地域にはもともと多くの鹿が多く住んでいたと言われています。
鹿といえば奈良が有名ですが、春日大社の創建にあたって武甕槌大神を御祭神としてお迎えするときに、神様が鹿に乗って鹿島から奈良まで移動した言われています。
このことから、鹿は「神様の使い」と言われているわけです。
鹿島神宮には、2代目将軍である徳川秀忠によって奉納された本殿の他に、家康によって奉納された奥宮、鹿島の七不思議である「要石」や「御手洗池」など、多くの見どころがあります。

●お問合せ:0299-82-1209
●交通アクセス: 東京駅八重洲口の高速バス1番乗り場から、鹿島神宮行きバスに乗り約2時間
●公式サイト:http://kashimajingu.jp/
茨城県立カシマサッカースタジアム~鹿島アントラーズの本拠地
Jリーグの中でも圧倒的な実績を残している鹿島アントラーズの本拠地が、茨城県鹿嶋市にある茨城県立カシマサッカースタジアムです。
この鹿島サッカースタジアムは、日本で最初の本格的なサッカー専用スタジアムとして誕生しました。
日本初の本格的なサッカー専用スタジアムが茨城県鹿嶋市に誕生した背景には、鹿島アントラーズの前身である住友金属がJリーグに参加するにあたって川渕三郎さんが出した、非常に厳しい条件があったのです。
詳細に関しては、以下のページをご覧になってください。
日本初のサッカー専用スタジアム~茨城県立カシマサッカースタジアム
この茨城県立カシマサッカースタジアムが1993年建設された当時は、収容人数はわずか1万5千人でした。
しかし、2002年FIFAワールドカップの会場に指定されたことから、大規模な改修を行い、収容人数を41800人まで増やしました。
首都圏にある本格的なサッカースタジアムということで、2020年東京オリンピックの会場にも指定されています。
茨城県立カシマサッカースタジアムには、鹿島アントラーズの歴史が分かる「カシマサッカーミュージアム」や最新のトレーニングマシンで健康促進ができる「カシマウェルネスプラザ」など、さまざまな施設があります。
カシマサッカーミュージアム
カシマウェルネスプラザ
また、アントラーズのチームドクターが在籍する「アントラーズスポーツクリニック」は、本格的なリハビリなどを受けることができる施設として、多くのアスリートが訪れているようです。
●住所:茨城県鹿嶋市神向寺後山26-2
●お問合せ:0299-84-6622
●アクセス:鹿島アントラーズの試合がある日であれば、東京八重洲高速バス1番乗り場からカシマスタジアム行きに乗り約2時間。車の場合は東関東自動車道の潮来インターを降りて約15分。
ジーコ像と鹿島アントラーズ選手の足形
茨城県立カシマサッカースタジアムのすぐ隣にあるカシマスポーツセンターに、サッカーの神様ジーコの銅像があります。
ジーコは鹿島アントラーズがここまでの実績を残すことができた最大の功績者といえますので、銅像が建てたれるのは当然と言えば当然です。
また、こちらの銅像とは別に、鹿嶋市内のショッピングセンターチェリオにもジーコ像が展示されています。
ショッピングセンターの店内に銅像が展示されているわけですから、いかにジーコが鹿嶋市民にとって大切な存在であるかが分かるかと思います。
カシマスポーツセンターのジーコ像の周りには、鹿島アントラーズの初期の頃の選手や監督の足形が残されています。
ジーコはもちろんのこと、アルシンド、レオナルド、ジョールジーニョといった助っ人ブラジル人、そして現在川崎フロンターレで監督を務めている鬼木達や、秋田豊、相馬直樹、黒崎久志、長谷川祥之といったレジェンドたちのリアルな足形が残されています。
アントラーズファンであれば、ぜひ1度は訪れてもらいたい場所です。

●住所:茨城県鹿嶋市神向寺23-2
●お問合せ:0299-83-1600
●アクセス:東京八重洲高速バス1番乗り場からカシマスタジアム行きに乗り終点で下車。車の場合は東関東自動車道の潮来インターを降りて約15分で到着。
塚原卜伝の墓~剣聖と呼ばれる鹿島新當流の開祖
日本を代表する剣豪の1人として、塚原卜伝の名前を知っている人も少なくないでしょう。
実は、この塚原卜伝は茨城県鹿嶋市の出身で、鹿島新當流という剣術の開祖となっています。
塚原卜伝というと、宮本武蔵との鍋のふたによる対決の話が有名ですが、どうやらこれは後世の人による創作のようです。
なぜなら、宮本武蔵は塚原卜伝が亡くなったあとに生まれており、時代的に二人が出会うことはないからです。
塚原卜伝は2011年にBS時代劇枠でドラマ化されており、主役である塚原卜伝を堺雅人が演じています。
そんな鹿嶋市が誇る塚原卜伝ですが、そのお墓が鹿嶋市須賀の小高い丘の上に残されています。
剣聖と呼ばれた塚原卜伝にあやかろうと、剣の道を志すたくさんの人が、このお墓を訪れているようです。

●住所:茨城県鹿嶋市須賀
●お問合せ:0299-82-2911
●アクセス:JR鹿島神宮駅を下車して、タクシーで約5分。徒歩だと駅から約50分。
●公式サイト:https://city.kashima.ibaraki.jp/site/kankou/3053.html
大野潮騒はまなす公園~60mの展望塔から太平洋を一望
茨城県鹿嶋市にある大野潮騒はまなす公園には、太平洋を一望できる高さ60mの展望塔や全長154mの滑り台、自然を生かした渓流散策路などさまざまな施設があり、家族で楽しめる公園となっています。
園内にはたくさんのはまなすが植えられており、4月中旬から5月下旬にかけての時期にははまなすの花を満喫することができます。
展望塔に入るのは有料になりますが、公園内には無料で自由に入ることができます。
展望塔館内にはプラネタリウムや郷土資料館、ギャラリーなどがあり、大人から子供までが楽しめる施設となっています。
大野潮騒はまなす公園の最寄り駅である鹿島臨海鉄道大洗鹿島線の「長者ヶ浜潮騒はまなす公園前駅」は、日本一長い駅名として知られています。

●住所:鹿嶋市角折2096番地1
●お問合せ:0299-69-4411
●展望塔入場料:大人300円・小中学生200円・幼児50円 ※この料金で展望塔内にあるすべての施設(プラネタリウムや郷土資料館)を利用することができます。
●アクセス:鹿島臨海鉄道大洗鹿島線の「長者ヶ浜潮騒はまなす公園前駅」で下車して、徒歩8分。
海水浴客で賑わう平井海岸・下津海岸
茨城県の東側は長い海岸線となっていますので、県内にはたくさんの海水浴場があります。
鹿嶋市にも下津海岸や平井海岸などの海水浴に適した海岸があります。
毎年、海水浴の時期には両海岸合わせて5万人ほどの海水浴客が、茨城県内外から訪れます。
また、海水浴の期間以外の時期でも、多くの方がサーフィンを楽しんだりしています。
春から夏前にかけての時期は、平井海岸で潮干狩りを楽しむこともできます。
ただし、潮干狩りに関しては、さまざまなルールや禁止事項がありますので、事前に以下のリンク先で確認をしておくようにしましょう。
鹿島城山公園~25mの高台にある花見の名所
茨城県鹿嶋市の城山公園には約300本の桜の木が植えられており、毎年4月には桜祭りが開催されて多くの人でにぎわいます。
この鹿島城山公園は名前からもお分かりの通り、もともとは鹿島城の本丸があった場所になります。
標高25mの高台にあり、とても景観がすばらしい場所です。
天気が良ければ、筑波山などもよく見えます。
現在茨城県立鹿島高校がある場所には、鹿島城の二の丸があったと言われています。
鹿島城山公園内にはさまざまな遊具もありますので、子ども連れの方でも楽しむことができます。
●住所:茨城県鹿嶋市城山1丁目1
●お問合せ:0299-82-2911
●アクセス:JR鹿島神宮駅を下車して、南西方面に向かって300mほど歩くと到着
文:護持八平