水戸市といえば偕楽園が有名ですが、逆にそれ以外の観光スポットを知らないという県外の方も少なくないでしょう。
実は、水戸市にはあまり知られていないけれども、とても魅力的な観光スポットがたくさんあるのです。
これから水戸方面にお出かけしようと思っている方のために、水戸市にあるおすすめの観光スポット10選を紹介してみたいと思います。
日本三名園の1つで3000本の梅が植えられている水戸の偕楽園
水戸の観光スポットといえば、何を置いても偕楽園です。
3000本の梅の木が植えられ、日本三名園に数えられている偕楽園は、水戸を訪問した際には絶対に外せない観光スポットといえます。
毎年2月中旬から3月末にかけて開催される梅まつりでは、数十万人もの人がこの偕楽園を訪れます。
もちろん、偕楽園の魅力は梅だけではありません。
水戸の9代目藩主である徳川斉昭がみずから設計を手掛けて建てたとされる好文亭3階の寿楽楼からは、すばらしい庭園を眺めることができます。

また、偕楽園のすぐ隣にある常盤神社(ときわじんじゃ)の御祭神は、徳川斉昭と水戸黄門で有名な徳川光圀です。
印籠の形をしたお守りが人気になっているようです。

●住所:茨城県水戸市常磐町1丁目
●営業時間:2月20日~9月30日 6:00~19:00・10月1日~2月19日 7:00~18:00
●お問合せ:029-244-5454
●交通アクセス:車→常磐自動車道 水戸I.Cより約20分・電車→JR常磐線 水戸駅〜水戸駅北口から偕楽園行きバスで約20分
●料金:大人300円・子ども150円(茨城県民は梅まつりの期間のみ有料)
参考:偕楽園~観光いばらき
徳川ミュージアム~水戸徳川家の史料が集められた博物館
引用:https://www.tokugawa.gr.jp/
江戸の御三家の1つであった水戸徳川家について学ぶことのできる、徳川ミュージアムという博物館が水戸市にあります。
偕楽園から徒歩15分ほどの距離にありますので、偕楽園を訪問した際にはこの徳川ミュージアムにも足を運んでみるといいでしょう。
水戸徳川家に伝わる美術品・工芸品約3万点と、旧水戸藩の史局彰考館に収蔵されていた古文書類約3万点を見ることができます。
水戸黄門で有名な徳川光圀が実際に使っていた本物の印籠も展示されています。
●住所:茨城県水戸市見川1-1215-1
●営業時間:9:00~17:00
●お問合せ:029-241-2721
●交通アクセス:車→常磐道水戸インターから約20分・電車→JR常磐線水戸駅からバスに乗り「見川2丁目」で下車
●料金:大人1500円・子ども100円
●公式サイト:https://www.tokugawa.gr.jp/
弘道館~15代将軍慶喜が学んだ水戸の藩校
水戸駅北側の水戸城址の中に、弘道館があります。
弘道館は、9代目藩主である徳川斉昭によって1841年(天保12年)設立された、日本最大規模の藩校です。
徳川斉昭の子どもで、江戸時代の最後の将軍である徳川慶喜も、幼少期にこの弘道館で学んでいます。
この弘道館の正庁・至善堂・正門は、国の重要文化財に指定されています。
●住所:茨城県水戸市三の丸1-6-29
●営業時間:9:00~17:00(10月から翌年2月19日は9:00~16:30)
●お問合せ:029-231-4725
●交通アクセス: 車→常磐道水戸インターから約30分・電車→JR常磐線水戸駅の北口から徒歩で約8分
●料金: 200円
千波公園~千波湖を囲む水戸市営の総合公園
偕楽園から徒歩で10分ほどのところにあるのが、千波公園です。
千波湖を中心として水戸市民の憩いの場となっており、湖に浮かぶハクチョウやカモなどをのんびりと眺めることができます。
千波公園の児童広場には子どもの遊戯などもありますので、小さなお子様連れの家族でも退屈することはないでしょう。
また、千波湖の西側には、デゴイチと呼ばれるD51蒸気機関車が展示されていますので、SLに興味のある方は足を伸ばしてみといいでしょう。
●住所:茨城県水戸市千波町3080
●お問合せ:029-224-1111(水戸市観光課)
●交通アクセス:車→常磐道水戸インターをおりて約20分・電車→JR常磐線水戸駅からバスに乗り「千波湖」で下車
●料金:無料
●公式サイト:千波湖の公式ページ
茨城県近代美術館~茨城県ゆかりの作家の作品を展示
美術作品に興味のある方は、茨城県近代美術館を訪問してみるといいでしょう。
横山大観・小川芋銭といった茨城県にゆかりのある作家の作品を中心に、約4000点が展示されている県立の美術館です。
こちらも、偕楽園から徒歩15分ほどの距離にあります。
●住所:茨城県水戸市千波町東久保666−1
●営業時間:9:30~16:30(毎週月曜休み)
●お問合せ:029-241-5111
●交通アクセス:車→常磐道水戸インターから約20分・電車→JR常磐線水戸駅からバスに乗り「文化センター入口」で下車
●料金:150円(特別展示期間中は600円)
七ツ洞公園~テルマエ・ロマエのロケ場所となった英国風景式公園
水戸市北西部にあるのが、七ツ洞公園です。
この七ツ洞公園は日本国内では非常にめずらしい本格的な英国風景式庭園で、英国の法人が設計をして、英国製の建材が使われています。
古代ローマ風の建造物がある七ツ洞公園は、阿部寛さん主演のテルマエ・ロマエのロケ地となったことでも有名です。
●住所:茨城県水戸市下国井町2243
●営業時間:入園自由
●交通アクセス:車→常磐自動車道水戸北スマートインターを降りて10分・電車→JR常磐線水戸駅北口からバスに乗り「農業試験場入口」で下車したあと徒歩で20分
●お問合せ:029-232-9214
●料金:無料
●公式サイト:http://www.nanatsudo.net/
水戸芸術館~高さ100mの奇抜なデザインの建物
水戸市内をクルマで走っていると、奇妙にねじれた形をした独特の高い建物を目にします。
これは、水戸の市政100周年を記念して1990年に建てられた水戸芸術館です。
水戸芸術館は、美術館・コンサートホール・劇場からなる複合施設で、建物の高さは100mもあります。
地上86m地点にある展望室からは水戸市内を一望することができます。
また、エントランスは高さ11mの吹き抜けになっており、パイプオルガンが設置されています。
●住所:茨城県水戸市五軒町1-6-8
●営業時間:9:30~18:00(毎週月曜休み)
●お問合せ:029-227-8111
●交通アクセス:車→常磐道水戸インターから約25分・電車→JR常磐線水戸駅北口からバスに乗り「泉町1丁目」で下車
●料金:塔入場200円・現代美術ギャラリー900円
●公式サイト:水戸芸術館の公式サイト
水戸東照宮~権現様と呼ばれる家康を祀った神社
徳川家康を祀るために、水戸の初代藩主で家康の十一男である徳川頼房が1962年(元和7年)に建てたのがこの水戸東照宮です。
地元の人たちからは、親しみを込めて「権現さん」と呼ばれています。
もともとこの東照宮は仏祭でしたが、神仏習合の流れを受けて9代目水戸藩主の徳川斉昭によって、1843年に神道による祭祀にあらためられました。
●住所:茨城県水戸市宮町2丁目5−13
●開門時間:6:00~17:00
●お問合せ:029-221-3784
●交通アクセス: 車→常磐道水戸インターから約30分・電車→JR常磐線水戸駅北口から徒歩5分
●料金:駐車場無料
水戸城址~徳川御三家水戸のお殿様の居城跡
御三家の1つである水戸徳川家の居城があった場所が、水戸城址です。
本丸があった場所には、現在は水戸第一高校が建てられて中に入ることはできませんが、本丸の表門である橋詰門を見ることができます。
水戸城は石垣を持たないお城でした。
自然の地形を利用しながらダイナミックな土塁が築かれ、土造りの平山城としては国内最大級の規模のお城です。
現在も多くの場所に、この土塁が残されています。
2020年2月には、二の丸の入口に、水戸城の城門である大手門の復元が行われました。
●住所:茨城県水戸市三の丸6
●営業時間:9:00~16:30(二の丸展示館)
●お問合せ:029-224-1111
●交通アクセス:車→常磐道水戸インターから約30分・電車→JR常磐線水戸駅北口から徒歩10分
●料金:無料
茨城県立歴史館~茨城県の歴史に関する貴重資料を常設展示
歴史に興味のある方であれば、この茨城県立歴史館は外せないでしょう。
本館では、茨城県の歴史を原始・古代から近・現代までの13のテーマで区分して、さまざまな資料を展示しています。
実物の資料だけではなく、レプリカ、模型、映像などを活用して、茨城県の歴史が誰にでも分かるように工夫されています。
また、茨城県立歴史館の見どころは本館だけではありません。
広い敷地内には、「旧茂木家住宅」「旧水戸農業高校本館」「旧水海道小本館」といった、江戸時代や明治時代に建てられた貴重な建物が移築されています。
●住所:茨城県水戸市緑町2-1-15
●営業時間:庭園6:00~19:00(10月1日から2月19日は7:00~18:00)
●お問合せ:029-225-4425
●交通アクセス:車→常磐道水戸インターから約15分・電車→JR常磐線水戸駅北口からバスに乗り「歴史館偕楽園入口」で下車
●料金:150円(特別展示期間は600円)
●公式サイト:https://rekishikan-ibk.jp/
文:護持八平