茨城県の交通インフラは意外にすごいというお話~道路総延長は全国2位

筑波山と高速道路 茨城自慢のコラム

茨城県は交通インフラが貧弱だから不便だと思っているそこのあなた!

それは偏見というものです。

「茨城=田舎=不便」というイメージを勝手に作り上げている人が本当に多いですが、いますぐ考えをあらためて下さい。

実は、茨城県の交通インフラは想像以上に発達しているのです。

ここでは、あなたの知らない茨城県の交通インフラの充実ぶりについて解説をしてみたいと思います。

茨城県の道路総延長数は59,774kmで全国2位

筑波学園都市の道路茨城県の道路の総延長は、北海道に次いで全国で2位となっています。

1位の北海道の道路総延長が91,211kmなのに対して、茨城県は59,091kmとなっています。

2位とはいっても、北海道とは32,120kmもの差があるじゃないかと思われる方もいるかも知れませんが、面積の差を考えてみてください。

茨城県の面積は北海道の13分の1しかないのです。

それにもかかわらず、59,774kmもの道路が張り巡らされているわけですから、茨城県は道路の密集している県ということになります。

ちなみに、3位は長野県で49,751km、4位が愛知県で45,776km、5位が埼玉県で45,110kmとなっています。

3位~5位が49,751km~45,110kmとだいぶ拮抗した数字となっているのに対して、茨城県は59,091kmですから、北海道を除けば圧倒的な道路総延長数ということになります。

参考:国土交通省~道路統計年報2019・道路の現況

高速道路が縦横に走っている茨城県

東関東自動車道茨城県は、道路の総延長数もさることながら、東関東自動車道、常磐自動車道、北関東自動車道、圏央道と、高速道路が縦横に走っています。

東京方面、東北方面、栃木・群馬方面と、どちらの方面に向かうにしても高速道路を利用することができるのです。

将来的に、東関東自動車道の潮来インターから先が水戸方面に伸びることになれば、茨城空港から東京方面へのアクセスが大幅にアップすることになるでしょう。

また、圏央道が東関東自動車道の大栄ジャンクションの南側方面がすべてつながれば、東金や木更津方面に行くのもとても便利になります。

現在は2車線区間の多い圏央道ですが、今後4車線化が進んでいけば、ますます便利になります。

思った以上に利用者数の多い常磐線

常磐線の土浦駅茨城県はクルマがないと生活できない地域なので、公共の交通機関が発達した地域にくらべて道路の整備が進んでいるのは当然と言えば当然です。

しかし、まったく公共の交通機関がないというわけではありません。

近年では、県南地区を中心に鉄道の利用者数が年々伸びているのです。

茨城県を走る鉄道で代表的なのは常磐線ですが、水戸駅での乗降客数は1日あたり6万人ほどにもなります。

取手駅でも、1日あたり5万6千人が乗り降りしています。

常磐線というとローカル線のようなイメージを持っている人もいるかも知れませんが、区間によっては朝の通勤ラッシュ時の混雑率が都内並になることもあるのです。

1日の利用者数が約40万人のつくばエクスプレス

つくばエクスプレスの守谷駅常磐線以外の茨城県内を走る鉄道としてすぐに頭に浮かぶのが「つくばエクスプレス」です。

「つくばエクスプレス」の1日あたりの平均利用者数は、令和元年度には395,500人にもなっています。

参考:つくばエクスプレスの利用状況

とても茨城県内を走る電車とは思えないほど多くの人に利用されています。

そんな「つくばエクスプレス」ですが、将来的には茨城空港まで延伸の可能性があるのです。

小美玉市、土浦市、石岡氏、つくば市、かすみがうら市、行方市、鉾田市の茨城県内の7つの自治体が、「つくばエクスプレス茨城空港延伸議会期成同盟会」を結成して、2019年に県知事に要望書を提出しています。

もしこれが実現できれば、沿線の地域が活性化するだけはなく、茨城空港の利用者数も飛躍的に伸びるに違いありません。

参考:TX茨城空港延伸へ早期の研究着手を 結成1年半、期成同盟会が要望

有楽町線が茨城県にやって来る!?

有楽町線に向かう地下通路「つくばエクスプレス」の茨城空港までの延伸以上に驚きの計画があります。

それは、有楽町線を茨城県の坂東市、下妻市まで延伸させるというものです。

茨城県・埼玉県・千葉県によって結成された「地下鉄8号線建設促進並びに誘致期成同盟会」が、国に要望書を提出しています。

埼玉県の八潮市、越谷市を抜けて、千葉県の野田市を経由して茨城県の下妻市まで延伸させるという壮大な計画です。

すでに誘致から30年が経過しており、あまりにも壮大な計画のため、実現できるかどうかは微妙なところです。

参考:地下鉄8号線建設促進並びに誘致に関する活動について
   

10分おきに出る高速バスがとても便利で快適

東京八重洲口の高速バス乗り場常磐線やつくばエクスプレスが頑張ってくれているといっても、利用できるエリアは限られてしまします。

一部の地域以外では、鉄道の恩恵を受けることのできない茨城県ですが、実は鉄道に代わって大幅に利用者を伸ばしている公共交通機関があるのです。

それは、高速バスです。

高速道路が縦横に走っているという特徴を生かして、茨城県では高速バスの利用者がどんどん増えています。

東関東自動車道を利用して、鹿嶋市、神栖市、潮来市方面から東京駅を結ぶ線や、常磐高速を使って、つくば市、石岡市、水戸市方面を結ぶ線などが多くの人に利用されています。

「でも、高速バスって本数少ないでしょう?」

そんなふうに思う人も多いことでしょう。

しかし、路線によっては想像以上に本数が多いのです。

たとえば、東京八重洲口から鹿島神宮駅方面行のバスなどは、10分おき(時間帯によっては20分おき)に発車しています。

東京の人が初めてこの高速バスを利用すると「なぜ茨城県行きのバスがこんなにたくさん出ているの?」とびっくりすることが多いです。

東京駅から水郷潮来まで1時間20分程度で到着しますので、時間的にもかなり早い印象を受けます。

ちなみに、東京都の青梅市から東京駅までの所要時間は、特別快速を使っても1時間15分かかりますので、それとほとんど変わらない時間で移動できてしまうことになります。

茨城県の交通インフラを甘くみてはいかんのです。

文:護持八平

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