茨城県の子どもたちは想像以上に成績が良いという事実~ヤンキーばかりじゃねーぞ!

茨城県阿見町にある小学校の校舎 茨城自慢のコラム

茨城県はヤンキーと暴走族の聖地だから、勉強なんて二の次三の次四の次の子どもが多いんでしょう?

もちろん、成績も全国最下位クラスだよね?

そんなふうに思っている人もいるかも知れません。

しかし、そんな不届き千万な偏見を持っている方は、いますぐ認識をあらためていただきたい。

なぜなら、茨城県の子どもたちは、あなた方が思っているよりもはるかに優秀で、成績もいいからです。

茨城県の子どもは47都道府県中14番目に勉強ができる

勉強をする子ども
2019年に実施された全国学力テストで、茨城県の子どもたちの総合正答率は64.83%で全国14位となっています。

「14位なんてたいしたことないじゃないか」などと思っている方は、全国に都道府県が47あることをお忘れなのでしょう。

14位ということは、全国で上位3分の1以上に入っているということになるのです。

特に茨城県は中学生の国語の成績が優秀で、正答率75%で堂々の全国5位となっています。

小学生の国語の正答率も全国12位と悪くはありませんが、中学生になって一気に伸びています。

英語もなかなか優秀で、中学生の正答率は全国7位となっています。

茨城県はヤンキーと暴走族の聖地だから子どもの成績も悪いに違いないと勝手に想像していた方は、文部科学省お墨付きの茨城県の子どもたちの成績にどうぞ驚いてください。

参考:全国学力・学習状況調査報告書

茨城県の子どもたちはたぶん地頭がいい?

賢そうに見える女の子
茨城県の子どもたちの成績が全国的に高いといっても、決してガリ勉が多いというわけではありません。

基本的に茨城県の子どもたちは、伸び伸びと学校生活を送っています。

「小さい頃から勉強ばかりしても仕方がない」という意見を持つ保護者が圧倒的に多いのが茨城県の特徴なのです。

ちなみに筆者の子ども時代は、家で勉強などしていようものなら、「外で遊んで来い!」と怒られました。

せっかく勉強する気になったのに怒るなんてあんまりですが、当時はそれがあたり前でした。

いまとは時代が違うといわれるかも知れませんが、そのようにして育った親の子どもたちがいま学校に通っているわけですから、基本的な教育方針は変わらない可能性があります。

つまり、茨城県の子どもたちは、それほど熱心に勉強をしているわけではないのに、成績が良いということになるわけです。

別の言い方をすれば、茨城県の子どもたちは地頭がいいということです。

茨城県はヤンキーが多いので、頭の悪い子どもがたくさんいると思っていたそこのあなたは、いますぐ猛省してください。

そもそも茨城県にヤンキーや暴走族が本当に多いかどうかなんて、統計的なデータは何もないですけどね。

一部の人たちが勝手にそう思っているだけの可能性が高いです。

運動神経も抜群な茨城県の子どもたち

運動会でかけっこをする子どもたち
子どもを伸び伸びと育てることが茨城県の多くの親の方針ならば、学校の成績もさることながら、体力的にもきっと優秀なのでしょうね?

そんなふうにツッコミを入れる人もいると思いますが、まさにその通りなんです!

文部科学省による「全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果」によりますと、茨城県の小学生女子の体力は全国2位、男子は全国5位となっています。

さらに中学生に目を向けてみても、女子が全国3位、男子が全国2位となっているのです。

学校が終わると塾に直行の都会の子ともたちと違い、広大な土地で日が暮れるまで外で走りまわる子どもたちの姿が、この調査結果に反映されているといえそうです。

まさにここは、都会の子どもたちを「もやしっ子」などと揶揄してきた茨城県の子どもたちの独壇場です。

結果的に、茨城県の子どもたちは、地頭が良くて運動能力も高いということになるわけです。

なんとも、カッコイイじゃございませんか。

参考:全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果

東大の合格者数は全国で10番めに多い

東京大学の赤門
小中学生の成績が全国の上位3分の1に入っているとはいえ、所詮は田舎だから大学の進学実績はたいしたことないんでしょう?

そんなふうに思っている方も少なくないでしょう。

しかし、残念ながらそんなことはまったくありません。

2016年から2020年までの、茨城県の子どもたちの東大合格者平均人数は、54.2人で堂々の全国10位です。

参考:都道府県別東大合格者数

小中学生の頃に野山を駆け回っていた地頭のいい茨城県の子どもたちは、高校に入って本気を出して勉強をした結果、東大合格者数で全国10番目の実績を残しているのです。

旧帝大である東北大学の2018年から2020年の平均合格者数でみても、茨城県は112.3人で堂々の4位です。

参考:都道府県別東北大学合格者数

一流私立大学も同様で、早稲田大学の合格者数は、2017年のデータですが、321人で茨城県は堂々の全国6位です。

参考:都道府県別早稲田大学合格者数

同じく2017年の慶応大学のデータをみても、茨城県の合格者数は142人で7位となっています。

参考:都道府県別慶応大学合格者数

何度も繰り返し主張させていただきますが、茨城県の子どもたちは成績優秀でお利口さんなのです。

博士の子どもたちが茨城県の学力を押し上げている?

博士とその子供
野山を駆け回っている茨城県の子どもたちの進学実績がこれほどすごいなんて、にわかには信じられない方もいることでしょう。

単純に「地頭がいい」だけでは、説明がつかないと考える人もいると思います。

実は、茨城県の子どもたちの成績がいいのには、ある事情が反映されている可能性があるのです。

それはサラブレッドの子どもたちが、どんどん茨城県に流入してきているという事実です。

どういうことかといいますと、茨城県というのは農業大国のイメージがありますが、それと同時に日本でも有数の一流企業が進出をしてきている県でもあり、さまざまな研究所も多いのです。

特に筑波研究学園都市には、たくさんの一流企業の研究所が集まっており、2万人以上の研究者が日夜商品開発を続けています。

平成29年6月のデータですが、筑波研究学園都市には博士号を持つ研究者が7,995人もいます。

そうした博士たちのご子息が、優秀な頭脳を持っていることに疑いの余地はありません。

「博士の子どもたち」の成績が、茨城県全体の子どもたちの学力調査結果を押し上げているという側面があるのは事実だと思います。

筑波研究学園都市界隈の優秀な子どもたちが通う高校が土浦一高ですが、2018年の土浦一高の東大合格者数は20人にもなります。

同じ年の水戸一高の東大合格者数が8人ですから、土浦一高の実績は圧倒的といえます。

つくばエクスプレスが開通したことにより、筑波研究学園都市界隈の優秀な子どもたちが東京の有名私立に流れて行っているという噂もありますが、それでもなんとか踏ん張ってこれだけの実績を残してくれているわけです。

地頭がよくて運動能力も高い茨城県の子どもたちに言いたい。

茨城県がヤンキーの聖地だのド田舎だの魅力度ランキング最下位だのとさんざん屈辱的なことをいわれるなか、目立たずにさりげなくすばらしい実績を残してくれている君たちをおじさんは誇りに思うぞ。

文:護持八平

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