茨城県の人口が広島や京都よりも多いという事実~茨城はド田舎というのは偏見

参拝客でにぎわう茨城県にある鹿島神宮の初詣 茨城自慢のコラム

「茨城県はド田舎だから人口は少ないよね」などと不届き千万なことを考えているそこのお兄さん!

いますぐ、その考えをあらためてください。

日本全国の人が抱いているイメージとは裏腹に、茨城県にはたくさんの人が住んでいます。

それどころか、茨城県というのは日本のなかでもむしろ人口の多い県なのです。

「まさか、御冗談を」

などと思っているあなたのために、茨城県にどれだけたくさんの人が住んでいるかをじっくりと説明して差し上げたいと思います。

茨城県と広島県や京都府ではどちらの人口が多いか?

茨城県VS広島・京都茨城県と広島県や京都府の人口はどちらが多いかを全国の人に尋ねたら、おそらく8割以上の人が広島や京都と答えるに違いありません。

しかし、残念ながら答えは「ブブー!」です。

広島や京都というとなんとなく栄えているイメージがありますが、実は茨城県の方が人口は多いのです。

2020年4月の時点で、広島県の人口は2,807,987人で、京都府の人口が2,583,140人となっています。

それに対して、茨城県の人口は2,868,041人となっています。

広島県とはわずか6万人ほどの差ですが、間違いなく茨城県の人口の方が多いのです。

京都府とくらべると、284,901人も茨城県の人口の方が多いのです。

茨城県の人口は全国で11位にランクインしています

茨城県の人口は全国11位広島県や京都府よりも人口の多い茨城県ですが、全国のランクでみると11位になります。

47都道県中の11位ですから、茨城県というのは全国でもかなり人口の多い県ということがいえるわけです。

ちなみに1位~10位を順番に見ていきますと、東京都、神奈川県、大阪府、愛知県、埼玉県、千葉県、兵庫県、北海道、福岡県、静岡県となっています。

いずれも政令指定都市をかかえている都道府県ばかりで、一目で人口が多そうだとイメージできます。

これらの誰もが納得の都道府県に続いて、11位に茨城県がポンと入ってくるわけです。

「どうだ、参ったか!」と茨城県民は胸を張っていいのです。

少なくとも、この上位10都道府県以外のところに住んでいる人たちは、「茨城県はド田舎だから人口が少ないよね」などと口が裂けても言ってはいけないのです。

参考:都道府県の人口ランキング

人口が20万人を超えているのは水戸市とつくば市だけ

水戸駅先ほど比較をした広島県と京都府の人口ランキングは、12位と13位です。

もちろん、広島県も京都府も政令指定都市をかかえています。

さらに、14位の宮城県や15位の新潟県にも政令指定都市があります。

つまり、1位~15位までの中で、唯一政令指定都市のない茨城県が、11位と大健闘しているわけです。

政令指定都市がないどころか、一番人口の多い水戸市でも、2020年4月時点での人口はわずか269,661人です。

水戸市以外で人口が20万人を超えているのは、つくば市(240,987人)だけです。

10万人以上でみても、日立市(176,069人)、ひたちなか市(155,080人)、土浦市(138,517人)、古河市(139,274人)取手市(104,667人)、筑西市(100,816人)の6つの市しかありません。

このように目立った都市がないことから、茨城県は人口が少ないというイメージにつながっているのかも知れません。

目立った都市がないにもかかわらず全体の人口が多いということは、茨城県には全域にわたってまんべんなく人が住んでいるという見方もできそうです。

参考:茨城県の市区町村

人口密度も全国で12位の茨城県

茨城県庁の展望室からみた水戸の街並み「茨城県は単純に面積が広いから人口が多いだけじゃね?」

などというツッコミみを入れる人もいるかも知れません。

しかし、そのツッコミはまったく的外れで論理的ではありません。

面積と人口を単純に結びつけて考えるのであれば、北海道や東北地方の各県が人口ランキングの上位を独占しそうですが、実際にはそうではありません。

逆に、面積が47都道県中45位の東京都の人口が一番多いのです。

また、茨城県の面積は47都道府県中22位で、全国的にみて決して広い県というわけではないのです。

それでも納得できないという人のために、人口密度で考えてみましょう。

実は、人口密度でみても茨城県は全国12位と、上位に食い込んでいるのです。

決して面積が広いから、人口が多いわけではないのです。

人口密度のランキングを1位~11位まで順番に見ていきますと、東京都、大阪府、神奈川県、埼玉県、愛知県、千葉県、福岡県、兵庫県、沖縄県、京都府、香川県となっています。

人口のランキングとほぼ同じような都道府県が並んでいますが、沖縄県や香川県があらたに加わっています。

香川県は、日本で一番面積が小さい県ですし、沖縄県も47都道府県中44位です。

この2つの県に関しては、面積が狭いことが人口密度ランキングの順位を押し上げているといえそうです。

人口の増減率でみるとなかなか厳しい茨城県

少子化で茨城県の人口が減っていくイメージ2020年の時点では、全国で11位にランクインしている茨城県の人口ですが、将来の増減率で見ると決して楽観視はできません。

平成22年と平成27年に行われた国勢調査の結果によると、日本全体での5年間の人口増減率は-8%となっています。

少子化の影響もあり、日本全体の人口はこれからどんどん減って行く傾向にあります。

そんななか、茨城県の人口増減率を見てみますと-1.8%となっており、全国平均よりも急ピッチで人口が減っていることが分かります。

それに対して、人口ランキング12位の広島県の増減率は-0.6%となっており、全国平均にくらべて人口の減少率は少なくなっています。

参考:総務省統計局~日本の統計2020-第2章 人口・世帯

このままの傾向が続くとすれば、茨城県の人口は10年以内に広島県に逆転されてしまうかも知れません。

人口減に歯止めをかけるためにも、茨城県に住みたいと思う人をもっともっと増やして行かないといけませんね。

微力ながら、「SeeSpoいばらき」でも茨城県の魅力を一人でも多くの人に伝えられるように、がんばってきたいと考えています。

文:護持八平

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